Letter Sealing(レターシーリング)とは、LINEでトークルームの参加者以外の人やLINEサービスにメッセージの内容が分からないようにするための暗号化技術です。
Letter Sealing(レターシーリング)とは
Letter Sealing(レターシーリング)では、「エンドツーエンド暗号化」という技術を利用しています。
このエンドツーエンド暗号化とは、送信者と受信者以外の人がメッセージ内容を解読できないようにする通信方式で、サーバー上でもメッセージの内容は暗号化された状態で保存されます。
この機能は、メッセージの送信者と受信者がお互いにレターシーリングをオンに設定することで、より高いセキュリティを持ったメッセージの送受信が可能となります。
現在LINEでは、より安心安全にトークルーム内のメッセージをやり取りしてもらうため、レターシーリングの設定をオンの状態で提供しています。
レターシーリングが適用される情報
レターシーリングはメッセージとして送受信される、以下の情報を暗号化しています。
- テキストメッセージ(YouTubeなど、他のサービスを通したメッセージは除く)
- 位置情報
- 画像/動画/ボイスメッセージ
- ファイル
- 1:1トークの音声/ビデオ通話
以下の情報はレターシーリングの対象外です。
クライアント-サーバー間通信レイヤーの暗号化が適用されます。
- グループトークの音声/ビデオ通話
- ミーティング
- アルバム
- ノート
注意
- 画像/動画/ボイスメッセージ/ファイルは、LINEアプリバージョンや環境によって暗号化されない場合があります。
- セキュリティ保護の強化の観点から、レターシーリングをオフにすることはできません。
- LINEアカウントの引き継ぎ後、レターシーリングの影響で過去に送受信したメッセージを閲覧できなくなる可能性があります。
その場合は 「メッセージを表示できません」などと表示され、メッセージが閲覧できない をご確認ください。
レターシーリングが有効かどうかを確認する
レターシーリングが有効かどうかを確認する場合は、以下の操作手順で「キーフィンガープリント」の表示をご確認ください。
キーフィンガープリントが表示されている場合は、レターシーリングが有効な状態です。
参考
- キーフィンガープリントとは、レターシーリングがユーザー間で安全なメッセージ送信を行うために各ユーザーに割り振られた固有の暗号キーです。
- 実際のキーは、LINEのトークルーム画面上に表示されることはありません。
- 自分と相手のキーフィンガープリントが一致していれば、メッセージは安全に暗号化されています。
- トークルーム内上部の
をタップ - 画面下部のこのトークルームではLetter Sealingが適用されています。をタップ
※レターシーリングがオフの場合は表示されないため、メイン端末LINEのホーム>
設定>プライバシー管理>Letter Sealingから設定をオンに変更してください - キーフィンガープリントを自分の端末画面とトーク相手の友だちの端末画面で比較
※キーフィンガープリントを比較するには、トーク相手の友だちと直接会うか、信頼できるコミュニケーション手段を利用することをおすすめします
サブ端末の本人確認
レターシーリングをオンに設定後、サブ端末でLINEを利用する場合は、本人確認のためメイン端末のLINEに初回のみ認証番号を入力する必要があります。
メイン端末のLINEで認証番号の入力画面が表示されない場合は、以下の手順で再度本人確認を行ってください。
※メイン端末のLINEでレターシーリングをオンにしてサブ端末のLINEでメッセージを送信するには、本人確認が必要です
レターシーリングについて詳しく知る
レターシーリングが有効であると表示されているトークルームでは、いかなる場合でもLINEサーバーが内容を閲覧することはできません。
ただし、サービスの利便性向上やユーザー保護(セキュリティ)を目的として、以下の機能はサーバー側での処理を行う仕組みとなっています。
参考
- LINEでは、利便性と堅牢なセキュリティの両立を最優先し、安心してご利用いただける環境を提供しています。
- 具体的には、脆弱性診断やペネトレーションテストによる検証に加え、ネットワークから端末レベルに至る多層的な防御策を継続的に実施しています。
メッセージの順序
各端末の時刻設定がずれていると、メッセージの表示順序が前後してしまう可能性があります。
これを防ぎ、正確な時系列で表示するため、順序の整理には「サーバー側の時刻」を使用しています。
なお、この仕組みによって送信者と受信者以外の人にメッセージの内容を閲覧されることは一切ありません。
ユーザー情報を保護するために実施している取り組みは、セキュリティの取り組みをご参照ください。
既読表示とスタンプ
「既読」を表示する仕組みや、「スタンプ」の利用権限(購入有無)を確認する必要があるため、これらは強固なTLS(通信経路の暗号化)で通信内容を厳重に保護したうえで、サーバー側での照合を行っています。
また、スタンプのサジェスト機能は全てユーザーの端末内で処理され、この機能のためにメッセージ内容がサーバーへ送信されることはありません。
詳細な暗号化方式や実装状況は、「LINE暗号化状況レポート」をご参照ください。
URLプレビュー
URLのプレビュー作成のために端末が直接サイトへアクセスすると、アクセス先のサイトなどによって追跡(IPアドレスの取得など)されるリスクがあります。
これを防ぎ、プライバシーを保護するため、LINEサーバーが「代理」でアクセスしてプレビューを生成する安全な仕組みを採用しています。
※この保護機能のため、URL情報はサーバー側で処理されますが、ご希望の場合は設定でオフにすることも可能です。